ストーリー
相舞高校・天文部の森昭雄(鈴鹿央士)はトラックに轢かれる寸前のところを親友の尾崎誠(佐藤友祐)に助けられてからもう2ヶ月ほどたつが、それ以来変な夢ばかりみるようになった。見たことのない美少女が昭雄をじっと見つめて何かを語りかけてくるような夢だった。
尾崎は夢なんかに逃げないで「リア充をめざせ!」なんて言ってくるけれど、昭雄だって別にモテないわけではない。
図書委員の賀村愛弓(伊原六花)は先輩の昭雄にぞっこんで、親友の今井圭子(福田愛依)に後押しされ一世一代の告白をしようとしていた。しかし、夢の美少女が気になってうわの空の昭雄はそんなこと意に介さず、家路へと足を向けた。すると、向かいのバスに夢の美少女
見かける。昭雄は急いでバスを降り彼女の乗るバスに向かうと、彼女もバスをおり駆け寄ってきた。そして彼女が涙をためて昭雄を抱きしめた瞬間、忽然と姿を消してしまう。
昭雄は夢か現実かわからぬまま帰宅すると、そこには自分自身の遺影があった――。
昭雄が交通事故にあって死んでしまった世界と、尾崎に助けられた世界が並行して存在し、助けられた世界の昭雄が今いる世界に来たのではないかと推測した尾崎は、パラレルワールドで昭雄を美少女に合わせることにした。
美少女の名前は坂口理沙、在りし日の昭雄の恋人で、重い病気に冒されている。
理沙は、2ヶ月間ある約束を果たすために、死んだはずの昭雄をずっと呼び続けていた。その理沙の想いが、別の世界線に生きる昭雄に届いたのだ。
昭雄は、約束を果たす為に理沙を病院から連れ出す決心をする。
主治医の上田聡(川久保拓司)と理沙の母親・恭子(有森也実)は理沙の姿が見えなくなったことに気づき病院へ連れ戻そうと二人を追いかける。
理沙の病状は思った以上に深刻だった。
なにかがはじまって、なにかが終わる予感が少しだけしていた。
なんでもない秋の一日だと思っていた今日は11月11日。
33年にいちどのシリウス流星群が地球に最接近する日だった。
まっすぐに惹かれ合う昭雄と理沙は、時空を超えた約束を果たすことができるのだろうか。星が引き合わせた二人の運命やいかに――。
コメント
昭雄という主人公の話をいただいたとき「難しいなぁ」というのが初めの印象でした。心動かされる物語なんですが、その中で自分が何ができるんだろうなぁと考えていました。
素敵な物語なので、「いいものにしなきゃ!」という思いが溢れてました。やっぱり難しかったです。
でも、その分やりがいがありました。毎日、昭雄のことを考えていたあの日々はとても充実していました。
昭雄を演じていく中で、カメラに映るということを少し意識するようにしていました。
自分の動きと感情などが、カメラの前でどう映るのかを考えて、そこを理解しなきゃいけないことが多くて、そこは小中監督とも話し合いながら撮影していました。本作は1986年に撮られた映画のセルフリメイクで、物語で変わっているところもあるし、映像も進化しています。
前作を観られていない方は、是非、前作を観て頂きたいです!
好きな人とのかけがえのない時間を大切にしようと思いました。
このご時世ではありますが、劇場へ足を運んでいただけると嬉しいです。